影で響くのぼう

 彼女の勧めで「Sonny Boy」ってアニメを観てます。早いもので来週最終回らしいです。説明しない作品ってかっこいいなとつくづく思いました。今打ってて知ったんですが、つくづくって漢字で「熟」と書くそうです。話を戻すと、このアニメは音楽、構図、テーマ性の全てが優れてます。あとなんかお洒落です。学校ごと一クラスの生徒が漂流していて、生徒の中でチラホラ変な能力に目覚める人がいるってのが一話です。元の学校生活とかなく急に始まるので、生徒と同じように訳の分からないとこに飛ばされたって体験ができるわけです。これだけ聞くとよくありがちな話ですが、見たらどれだけ訳が分からないかがよく分かります。ややこしい。説明説明のコンテンツが多い中でよくこんな難解な話を通せたなと。説明説明で言うと、今日ようやく鬼滅の刃の映画を観ました。元々原作にある一つの話を2時間に引き延ばしているので、長セリフで尺稼ぎをしていて非常に退屈でした。テレビでやっていたものを観たので、最初はCMのせいでテンポが悪いと感じているのだと思いました。でも普通に全てが長いし、敵は観てたら分かる状況を全部説明するしでイライラしました。でも説明がないとダメな人って結構いるみたいです。その人たちに合わせて作るのか、難解にするのか。今日はその両極端を観た気がします。ある程度の説明で止めるのが丁度いいと思うのですが、やっぱり難解なもの作って頭いいふりしたいじゃないですか。説明がないって余白だと思うんです。口語感がやたら強くなりました。説明がないってのは主に二つあると思います。個人で余白を補完できる作りをしているお話。一つ目、これはキャラクターの行動の説明がない場合です。これにはある程度そのキャラクターの背景を描く必要があって、全く情報がないとそれは失敗だと思います。二つ目はお話自体の説明がない場合です。「Sonny Boy」はこっちに当たる気がします。次の話になると全く知らない世界になっていて、ストーリーを整理するのが難しいです。正直キャラもよく分からないのですが。脚本を書いてるので何かいい影響受けたいなとノートと向き合ってみたのですが、作品を理解できていないので影響とか受けれないなって気付きました。もっと色々書こうとしましたが面倒なのでやめます。見てくれてありがとうございました。